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ぐんまの土木遺産

土合砂防堰堤(どあいさぼうえんてい)

◆所在地 利根郡みなかみ町大字湯桧曽
◆河川名 湯桧曽川
◆年代     昭和15~16年(1940~41)
◆形式等 定半径アーチ式石積堰堤
     表面雑割練石積
     中埋玉石コンクリート(配合5:5)
     堤長112m 堤高11m 容積1,669.27m3
◆設計者 群馬県(長谷川四郎・河野 操)
◆施工者 群馬県
◆認定理由 湯桧曽川に建設された群馬県初のアーチ
      式堰堤で、砂防を目的として谷川岳と一
      体となって景観を形成する貴重な土木遺
      産である。

【特徴】
 アーチ式堰堤の設計には、シリンダー公式を
 採用し、その形式はほぼ半円形に近く、構造
 は、外側に雑割石を積み、中詰めに玉石コン
 クリートを施工したものである。アーチ式堰
 堤では、越流水が集中するので、下流部の洗
 掘防止のため、副堰堤、水叩き等の保護工を
 施工するのが一般的だが、本堰堤は、河床岩
 盤が良好なため、単独堰堤として築造された。
 また、ダムサイトの地形上、水通し幅を確保
 するとともに、落下水を中央に集める必要か
 ら曲線とした非常に貴重な堰堤である。

 (シリンダー公式とは、アーチダムの応力計
  算式の一つで、ダムを薄肉の円筒と考え断
  面の平均的な応力を求める式。)

●関連動画サイト<外部リンク>
 ・BIRD’S-EYE Ⅱ「10 土合砂防堰堤」    ・BIRD’S-EYE Ⅲ「15 土合橋から土合砂防堰堤を望む風景」
    

所在地

 

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