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ぐんまの土木遺産

雄川堰(おがわぜき)

◆所在地 甘楽郡甘楽町大字小幡
◆年 代 寛永19年(1642)
◆形式等 玉石構造(空積)
◆設計者 内務省石井省一、オランダ技師チルドル
◆管理者 甘楽町
◆特記事項 世界かんがい施設遺産
◆認定理由 小幡城下に住む住民の飲料水と生活
      用水を確保するために建設された玉
      石構造(空積)の用水路で、古き歴
      史を今日に残している貴重な土木遺
      産である。

【特徴】
 雄川堰は一級河川雄川より取水し小幡地区を北流し
 て北方の水田地帯を潤している。開削の時代は不詳
 であるが、寛永6年(1629)から工事が完成した寛
 永19年(1642)の間に改修等がなされ、現在見られる
 姿になったと考えられている。武家屋敷地区内を網
 目状に張り巡らされている水路が小堰である。三箇
 所の取水口は上流より一番口(一升枡の大きさ)、
 二番口(五合枡の大きさ)、三番口(三合枡の大き
 さ)と呼ばれ、先人の工夫が見られる。町屋地区の雄
 川堰には47箇所以上の洗い場が設けられ、かつては
 12の石橋が架かっていた。

〇その他
 世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施
 設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録
 する制度です。
登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育
 機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地
 域づくりに活用されることが期待されます。

●関連動画サイト<外部リンク>
 ・BIRD’S-EYE「05 雄川堰」        ・BIRD’S-EYE Ⅲ「1 雄川堰がおりなす風景」
    

所在地

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