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ぐんまの土木遺産

JR上越線清水トンネル関連施設群(じぇいあーるじょうえつせんしみずとんねるかんれんしせつぐん)

◆所在地    みなかみ町及び新潟県湯沢町
◆年 代 昭和6~42年(1931~1967)
◆形式等
 ①清水トンネル
   延長9,702m単線(上り線専用)
   幅員4,877m  高さ6,012m
 ②新清水トンネル(湯桧曽駅、土合駅)
   延長13,490m単線(下り線専用)
 ③湯桧曽ループ線
   第一湯桧曽トンネル(1,753m)、幸
   知陸橋(124m)、第二湯桧曽トンネ
   ル(423m)からなる曲線半径402m
   のループ線
 ④松川ループ
   第一松川トンネル(1,611m)、深沢
   橋梁(21m)、第二松川トンネル
   (1,643m)からなる曲線半径402m
   のループ線
 ⑤土合駅構内土合斜坑
   土合駅の上り・下りホーム間を結
   ぶ斜坑(幅員7m、断面約31㎡)
 ⑥湯桧曽桧曽橋梁
   鋼製3連鈑桁橋 橋長67.5m
 ⑦毛渡沢橋梁
   鋼製11連鈑桁橋 橋長217.4m
◆管理者 JR東日本(株) 
◆認定理由 トンネル掘削技術の進歩と貴重なループ
      線を今に伝え、谷川連峰を貫通して首都
      圏と日本海側を最短距離で結ぶ貴重な土
      木遺産である。
①清水トンネル

⑤土合駅構内土合斜坑

【特徴】
  清水トンネルは、当時としては日本一、東洋
 一、世界第9位の規模を誇った。工事の機械化
 に取り組み、削岩機やズリ出し機械などの力を
 最大限に活用し、労力・経費の節減を図った。
 1922年(大正11)年に着工し約9年間で完成。
 断面は電気機関車仕様の高さの高い馬蹄形で建
 設され、覆工材料は石積、コンクリートブロッ
 ク積、場所打ちコンクリートを併用している。
 川端康成の小説『雪国』の舞台にもなり、「国
 境の長いトンネル」の一節で、多くの人に知ら
 れるようになった。
  新清水トンネルは、延長13,490mの単線(下
 り線)の長大トンネル(下り専用)で、当時と
 しては鉄道用長大トンネルの長さでは日本で2位
 (1位:北陸トンネル13,870m)だが、単線トン
 ネルとしては、現在も、日本一の規模。また、
 鉄道用長大トンネルの土被りでは、大清水トン
 ネル(1,300m)に次ぐ日本2位(1,200m)と
 なっている。

●関連動画サイト<外部リンク>
 ・BIRD’S-EYE「32 JR上越線清水トンネル関連施設群」
  

所在地

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