近年、大規模災害が頻発・激甚化する中、市町村では技術者不足により、災害調査、災害査定準備といった被災後速やかに行わなければならない初動対応に支障をきたしています。
そこで、平常時は「愛着施設見回り事業」として、県管理施設の巡視・点検を行っている、群馬県土木系技術職員OBの技術と経験を、技術者不足に苦慮する市町村の被災時の初動対応の支援に活かし、迅速な住民の安全・安心の確保に寄与することを目的とし、「群馬県災害復旧アドバイザー制度」を創設しました。
●2021年2月26日 委嘱状交付式 |
●2021年5月18日 講習会 |
平常時は「愛着施設見回り事業」として、県管理施設の巡視・点検を行っている、群馬県土木系技術職員OBのうち、その制度を熟知し災害復旧事業に関する技術的知見を有する土木技術者のうち、以下の知見を持つ者として、建設技術センターが、「群馬県災害復旧アドバイザー」として登録した方々です。
現在、18名の方々が登録されています。
a .災害担当課(河川課、道路管理課(旧道路維持課・旧道路企画管理課))勤務経験者
b .大規模災害時(S56、57、H10、11、19、R01など)被災土木事務所勤務経験者
c .70歳未満
1.被災状況の収集、現地調査に関する支援
➀災害報告のための被災状況調査
2.緊急措置、復旧工法に関する技術的助言
➀二次災害防止に関する助言、指導
➁応急復旧に関する支援
➂復旧工法または改良復旧に関する助言
3.災害復旧事務に関する支援・助言
➀災害復旧事業の執行に関する助言
4.災害時における被災情報の通報
➀市町村が管理する公共土木施設の被災を確認したときは、当該施設管理者に通報すること。
5.平時における危険箇所情報の通報
➀市町村が管理する公共土木施設が危険な状況にあることを発見したときは、当該施設管理者に通報
すること。
6.災害復旧技術の継承活動
➀アドバイザーとして活動する中で得た知見等を活動報告とともに報告すること。
➁災害復旧に関する研修会、講習会などの講師を務めるなど、災害復旧に関する技術継承を行うこと。